nicori create

GOROTANSのBLACKオブジェシリーズ。
こちらは「いったん立ち止まる」を表現した作品です。


離婚やうつで何度も立ち止まったおかげで
ぼくは「本当はこうしたかった」という
本音と出会うことができました。

もちろん落ち込むこともあるけれど
どう思われるか？なんて、周りを気にしないことで
自分の本当の望みは素直に出てくるもの。

［自分だけの時間をとめて、心の中の自分と対話する］
その大切さを形にしてみました。


この作品は、もともと無垢の白い状態で
完成としていたものですが
焼いて、磨いて、炭を塗って、焼いて、と
6回の塗装を経て黒く、再び生まれ変わりました。


ぼくの人生の中で幾度となく訪れた
夜明け前のような暗闇や静けさ。

生きてるとそんな時もあるけれど、
いったん立ち止まるからこそ光が見えるし
冷静になれるからこそ、静けさを感じられる。
暗いからこそ、休むことができる。

ぼくは、そんな黒が好きです。


捨てられた丸太から1度までならぬ、
2度も生まれ変わってくれたこの作品は
凛とした佇まいから想像できないほど
触れてみると優しく温かい。


上から下まで長い亀裂が入っていますが(6枚目写真参照)
これは気がまだ生きて呼吸している証。
これ以上亀裂が入って割れることはないので
デザインの一部として見てもらえると幸いです。


「5分だけでもいいから立ち止まってもいいんじゃない？」と、
部屋の隅からあなたに優しく
語りかけてくれるはずです。


【サイズ】
上部直径　26.4センチ
下部直径　29.7センチ
高さ　　　47.7センチ


■GOROTANSとは？

ごろたんと呼ばれる
丸太から削り出しているシリーズ作品
「GOROTANS」

木を伐採する時に
「曲がっていて使いづらい」「規格外」
という理由から
置き去りにされてしまう木の根元の部分は
業界用語で「ごろたん」と呼ばれています。

大きな丸太が土に戻るまでは
非常に長い時間がかかり、
その間に雨や土砂災害などで流されてしまうと
川やダムにたまり、
大きな被害をもたらす危険性があります。

そんな邪魔者扱いされているごろたんに
手を加えてあげると、こんなにも素敵になる。

価値がないとされているものでも
視点を変えて手間かけることで
いくらでも生まれ変われるのだと
僕は信じています。